春一番
理由は後述しますが、1月3日にほんの短い投稿をしたきり、2月に入ってしまいました。そして2月4日は関東で春一番が吹きました。統計を取り始めた1951年以降で最も早い記録だそうです。
春一番は春の訪れを告げる嬉しい兆しですが、普段は比較的穏やかなことの多い西~南西向きの海岸も、オンショアの風が吹き荒れると海上は大荒れになります。
これから暫くは海上が大荒れになる頻度が高くなる場所も多い季節になりますが、各地でカヤックの事故も多発する季節です。予報をしっかり確認してから海に出るのは当然の心構えですが、例えば同じ風速や風力でも、風向きと場所によって状況は全く異なります。また、天気予報などで言う「波の高さ」は、同じ数字であっても波長と風向きで全く状況が異なります。最低限こういったことを理解し、「どっちから風が吹くとどこがどういう状況になる。」といったようなことを知った上で海に出ていただきたいと思います。「出艇した場所はそうでもなくても、少し沖に出たり岬を回ったら状況は一変して大変なことになっていた。」なんてことでは済まされません。正しい知識を身につけておくことは自由な遊びを楽しむ者の責任であり義務です。
サーファーの視点から見るとこういった状況はどうなのか? オンショアの強風が吹き荒れている最中は波はあってもジャンクな波になってしまいます。そういう波も好きな人はいますが、あまり好まないサーファーは多く、少なくとも私はオンショアグシャグシャ波が全く好きではありません。
風が収まって落ち着くと良い波になるのですが、遠くの海域でできた波と違って、近くで吹き荒れた風でできた波は消えるのも早いため、風が収まったり風向きがオフショアに変わるタイミングが非常に重要です。
夜中もオンショアの風が吹き続け、明け方に風向きが変わったりするとベストなのですが、例えば夕方暗くなった頃に風が吹き止んで、夜のうちに強めのオフショアの風に向きが変わったりすると、夜中に綺麗にまとまった良い波が人知れずブレイクするだけで、朝にはすっかり波が消えてしまっているなんてことになってしまいます。と言うより、この確率が結構高いのが残念なのですが、運が良ければ西~南西向きの海岸で非常に良い波に巡り会える機会のある季節です。それには予報で風向きの変わるタイミングをしっかり把握しておくことが大切です。
これは私が撮ったのではなく、CCPのメンバーが撮ってくれた画像ですが、本日(2月7日)の17時頃の某西向きにの海岸です。気温も上がりましたが、日が長くなってくると活力も湧いてくる気がします。
僭越ながら私の近況などについて
Blogを暫く投稿していなかった理由でもあり、私事で恐縮ですが、実は一月中の殆どを病院で過ごしてしまいました。1月3日の投稿は入院の前日でした。
年々寒いのが苦手になっているので、良いように考えれば、寒い時期に1ヶ月近く3食昼寝付き暖房完備の宿に逃げ込むことができたとも言えるのですが、病気になってみると、やはり健康は一番だと実感します。
鴨川に住んでいるのに、入院したのは鴨川の二大産業の一つ(もう一つはシーワールド)のK田病院ではありません。正月のスペシャルドラマで「ゆりちゃん」が入院した病院、または以前松下さんと木村さんが医師役で働いていた病院です。
因みに入院の理由はCovid-19関連ではありません。左脚の動脈の血流が滞ってしまい、まともに歩行できなくなってしまったためです。6年前にも同じ病気で動脈の代わりに自分の静脈を1本使うバイパス手術を受けたのですが再発してしまい、バイパスとはまた違った手術を受けて入院していました。
実は今回実施した手術の結果が思わしくなく、一週間も開けずに全身麻酔で6時間以上の手術を二度受けることになってしまいました。そして、入院期間も予定より倍以上に伸びてしまい、一月中の殆どを病院で過ごすことになってしまった次第です。
一度目の手術の後は看護師さん達もビックリする程元気だったのですが、週に二度の全身麻酔6時間以上の手術は厳しく、二度目の手術後は暫く微熱も目眩も続いて、流石にMr.サタンも完全にKO負けした感じでした。
現在、手術前より続けて歩くことのできる距離は伸びたようですが、まだ時折強い痺れを感じたり、感覚は相当にいかれてしまっています。退院後も目眩や痺れや痛みがあって、あまり何かしようという気にもなれなかったのですが、気温も上がってきてようやくBlogでも書いていようと思うようになった状況です。
2015年の春以前は、お客さんに「SUPには足の裏や指の感覚がとても大切です。」と言っていました。しかし、この5年半は「片足の指の感覚が麻痺(私のように)していてもSUPはできますよ!」と言うようになっていました。
まだ海に入れる状態にはなっておらず、残念ながら脚の機能が完全に復活することはなさそうです。歩くことはできますが、普通の速度でスタスタ歩けるまでには回復しないかもしれません。しかし、片足の感覚が麻痺していて、もう一つ脚を自由に動かせなくてもSUPはできて、そんな脚でも最初から立っているSUPならサーフィンもできる証に私自身がなろうと思っています。どんなことがあっても海とSUPには必ず復帰します。
2021年モデルの入荷状況
Red Paddleの2021年モデルは昨年末に少し入荷したのですが、早期発注してあったお店の分がほとんどで、フリーの在庫はなくなっています。Red Paddleは2月の中旬頃に入荷の予定があります。今年は結構色々と大きな変化があります。どこが違うのか細かなことは、Red Paddleアンバサダーの私にお問合せください。2月後半には大きく変わったVoyagerやCompactの試乗艇もご用意できると思います。
Compactはボード自体は大きく変わってはいませんが、Compact 11´0のポテンシャルの高さは昨年痛感しています。昨年は自粛して全然旅に出ませんでしたが、ゴートゥーなんとかのようなひと気の多いところに行く普通の旅行に行ったり会食とやらをするより、人混みを避けてこれを持って旅に出ること、海に出ることが悪いなどとは到底思えません。今年はCompactを持って人のいない海に出ましょう! それが今年の目標です。2月入荷分もうかうかしていると無くなります。気になっている方はお早めにお問合せください。
Laird Standupも当初2月の入荷予定だったのですが、3月入荷の予定になっています。
何年経ったか忘れてしまったし、数年前にモデルチェンジもあり、現在使っているのは3本目ですが、少なくとも6年以上私はサーフィンにはずっとLaird StandupのSurferに乗り続けています(昨年からはニューモデルのPINも併用しています)。もしこのモデルがなくなってしまったら、コピーでも作るしかないと思うほど気に入っている素晴らしいボードです。SurferもPINも自信を持ってお勧めする絶地的に素晴らしいSUPサーフィン用ボードです。試乗もできます。SUPサーフィンを楽しみたいなら、惑わされることなく、是非Laird Standupをご検討ください。
Cetusマグネットステッカー
暫くステッカーの類を作っていなかったのですが、CCPのメンバーがマグネットステッカーを作ってくれました。耐候性もあり、なんと言ってもマグネット式なので付け外しが自由なので、貼る位置を変えてみたり、洗車するときには一旦剥がしておくことができたり、ステッカーを剥がしたらその部分だけ色が変わってしまっていたなんてことも避けられ、大変便利です。大きさは一辺が75mm位の正方形です。
販売予定ですが、できたばかりで価格は未定です。また改めてお知らせします。