ほんのちょっとの工夫でツーリングボードをより使いやすくする

Red Paddle Inflatable Board

暖かくなってくるとインフレータブルボードを持って何処かへ行きたい気分が高まります。

波乗りをするだけがSUPではありません。

波のない日は、釣りをしたり、遠出する際の必需品などを点検したり、より使いやすくするためのちょっとした工夫を加えてみたりする機会です。

荷物を積んだボードの運び方

インフレータブルボードの前のデッキには、レースやサーフィン用などのボードを除き、大抵荷物を固定するためのDリングとバンジーコードが付いています。

現行のred paddleのボードには普通のバンジーコードではなくゴムベルト状のストラップが付いているのですが、荷物の大きさに応じて簡単に長さ調節でき、しっかりと荷物を固定できて便利です。

また、以前はDリングが土台ごと剥がれてしまうことがあったのですが、現行のred paddleのボードはここが大幅に改善されています。

そして、VOYAGERやCOMPACT 12’0″には後部デッキにも4ヶ所にDリングが付いている(後部デッキ用のバンジーコードやロープは自分で用意するようになっています)ため、より多くの荷物を積めるようになっています。

また、荷物がそんなに多くなくても、釣りをする時にはバッカンなどは後ろに積めたほうがずっと便利なこともあり、この後部デッキのDリングがあるとないのとでは利便性が大きく変わります

しかし、荷物満載の状態のボードは、持ち運びが容易ではありません。

VOYAGERやCOMPACT 12’0″には両サイドにもグラブループが付いているので、荷物を積んだボードを持ち上げる際にはこれを使うと便利です。

しかし、あまり荷物が重いとこれだけで運ぶのも厳しくなります。

便利なテールのグラブループ

VOYAGERにはノーズとテールにもグラブループが付いています。

2人いれば、荷物を積んだ状態でも前後のグラブループを使ってボードを運ぶことができます。

では、1人の場合はどうするか?

SUPはフィンがあるので、カヤックのように前端を持って砂浜の上を引き摺ることはできません。

しかし、テールのグラブループが荷物をたくさん積んだ状態のボードで離着岸する際に大いに役立ちます

例えば、ゴツゴツした岩場などでなければ、以下のような方法で上陸することができます。

  1. 写真①は、ノーズが真っ直ぐ水際に向いてボードが水面に浮いている状態です。
  2. ボードの前端は水際の地面に着くかつかないかの辺りにあるのですが、この位置でテールのグラブループを掴んでフィンが水面から出るところまで持ち上げます。
  3. その後、ボードの前端を軸にしてテールを持ち上げたままボードの向きをぐるっと180°回し、テール側を先に陸に上げます(ノーズが真っ直ぐ沖を向いた状態)。
  4. 写真②は、180°回ってノーズを沖に向けた状態でボードを地面に下ろしているところですが、ボードは真っ直ぐ沖を向いてほぼ全体が上陸していることになります。

その後は、ここで荷物をボードから降ろし、軽くなったボードを普通に持ち上げてもう少し奥まで運びます。

出艇する際はこの逆の動作になります。

この方法だとフィンが邪魔になることがなく、殆ど砂の上でボードを引き摺ることもなく(少しだけ前端を引き摺る程度)ボードを浜に上げることができます。

しかし、COMPACTには前後のグラブループが付いていません。

COMPACTは半分に折ってから丸めて畳むことができる仕組みになっているため、残念ながらVOYAGERのような位置にグラブループを付けることのできないからです。

COMPACTで同じようなことをするには、リーシュの付け根を掴んでテールを持ち上げる(積荷の状態によってはボードが横に傾いてしまう)か、両手でテールを抱えるようにして持ち上げるしかありません。

COMPACT 12の後部デッキに荷物固定用ストラップ兼グラブループを付けてみた

やはりCOMPACTにもテール側のグラブループが欲しくなります。

そこで、後部デッキのDリングに、荷物の固定用ストラップ兼グラブループとしても使える1inch幅のウェビングを付けてみました

ウェビングはバックルで簡単に長さの調節ができるので、荷物をしっかり固定することができます。

また、バックルはサイドスクィーズバックル(パチンとはめるタイプ)なので、付け外しも簡単です。

大きな荷物を積めるようにウェビングの長さは長めにしてありますが、使わない時は長さを縮めておけばスッキリまとまり、邪魔にもなりません。

フックをかけやすくする工夫

もう一つ、VOYAGERとCOMPACTに本当にほんの少しの手を加えました。

現行のred paddleのボードの前のデッキには、普通のバンジーコードではなくゴムベルト状のストラップが3本付いている(ELITEや8’10” COMPACTなど、Dリングやバンジーコードの付いていない種類もあります)のですが、パドラーから見て一番手前のバンジコードの右端部分は、ボトルをしっかり固定できるようになっていて大変便利です。

しかし、便利ではあるのですが、右手前のリングはフックなどをかけにくく(ここだけで他の箇所は問題なし)なってしまいました。

無理というわけではないのですが非常にフックをかけにくく、下手をするとデルリンのフックを割ってしまいそうでもあり、デッキバッグなどを取り付ける際に少々不便に感じていました。

そこで、ここに細引きのループを付け、そこにフックをかけるようにしました。

これはCOMPACTだけでなくVOYAGERも同様なので、どちらにもこの細引きループを付けました。

こういったフックで固定するタイプのデッキバッグなどを付けないのであれば要らぬ工夫ですが、私はこのデッキバッグを大変気に入っているので、結構重要です。

本当に些細なことですが、これだけでも使いやすさは確実にアップします。


自分が使いやすいようにこんなちょっとしたことでも手を加えるのは楽しくもあります。

雨の日と夜はキャンプ道具の点検と見直しです😊

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