Fethecraft JAVA 中古艇情報(2025年5月)

Kayak

FeathercraftのAirline JAVAの中古艇Warner Camano 4Pの中古が売りに出ています。

Airline JAVAとは

AirlineはFeathercraft社が製造していたフォールディングシットオントップカヤックです。

折りたたみタイプのシットオントップカヤックを作る場合、現在であれば、iSUPのようにドロップステッチ素材を使用するのが最も合理的な方法ですが、Airlineがリリースされた当時はドロップステッチ素材がまだあまり一般的でなかった(インフレータブルSUPはもとより、SUP自体が全く一般的はありませんでした)こともありますが、カナダ国内での自社製造が基本だったFeathercraft社としては専門の工場に製造を委託することになるドロップステッチという選択肢はなかったと思います。

しかし、ガンネルの立ち上がっていないシットオントップの場合は、普通の空気を入れたチューブを並べただけではエアマットのようなフニャフニャしたものしか作ることができません。そこで、フォールディングカヤック製造で培ったフレームの技術を活かして作られたのがAirlineです。

Airlineの基本構造は、キールと左右両サイドに走る3本のフレームと4本の独立したエアチューブで構成されています。他に類を見ない独特な構造と機能を持った折りたたみ式のシットオントップカヤックでしたが、仮にフレームが折れてしまったとしても、エアチューブのどれかの空気が抜けてしまったとしても、4本全ての空気が抜けてしまわない限り完全に沈んでしまうことがないため、安全性が高いカヤックでもありました。

Airlineには4モデルありましたが、JAVAは1人でも2人でも乗れる汎用性の高いタイプで、Airlineの中でも最も人気のあった中核となっていた機種でした。

因みに、Airlineという名称は飛行機で手軽に運べるという意味とAirのline(空気もの商品ラインナップ)といったような意味を掛け合わせた言葉でしたので、Airline1単語でAirシリーズのような意味も込められていました。なので、Airline4機種を総じてAirlineシリーズと呼ぶ人がいますが、それはちょっと間違いです。

売りに出ている個体の詳細

まずはビデオでご確認ください。

全体像、状態

デッキカラーは赤です。赤は最も褪色しやすい色で、使用状況等によっては薄いピンク色のようになってしまっている個体も少なくありませんが、これはあまり褪色していないようで、かなり良い状態な方なのではと思います。

上の写真は1人乗り用に組み立てた状態です。

2人乗りにする際は、シートなどの位置をずらして、もう一つのシートを付けます。

裏返すと、クジラを連想するようなハルです。穴が開いたことはないようで、ハルの状態も良さそうですが、使用に伴う小傷のようなものはあります。

荷物を固定するためのネットは、組み立ての際に毎度ベルトをバックルに通す仕組みで、これが地味に面倒だったのですが、簡単に付け外しのできるサイドスクイーズバックルに改良されています。

内容物、付属品

下の写真1枚目が分解した状態で、内容物の全てです。

特に欠品などはなく、フレームも綺麗なようです。説明書と補修キットも残っているそうです。

JAVAは基本がシングル艇でラダーとタンデムキット(シートやフットストラップなど)はオプションでしたが、ラダーとタンデムキットも付属しています。

これら全てが写真の中にある青いバッグの中に収まります。収まるのですが、私(カサハラ)はこのバッグが使いやすいとは思えず好きでなかったので、持ち運ぶ際には他のバッグを使用していました。

ポンプは2個あるようです。このポンプはコンパクトなのは良いのですがシリンダーの長さが短く、腰が疲れるので私(カサハラ)はこのポンプではなく、もっとシリンダーの長いポンプ(ホームセンターで入手できるようなもので十分)を使っていました。工夫すれば電動ポンプも使えます。

正直に個人的に良くないと思う事を2点書いてしまいましたが、どちらも代替の利かない重要な部分ではなく、好みでなければ代用品で済むことなので全く問題などありません。

などと思っていたところご本人から追加で連絡があり、やはり殆どこのバッグは使っていなかったそうで、諸々1セットを収納するのに使用していたnorthewaterの大きなメッシュバッグもつけてくれるそうです。

サイストラップは標準装備のもの(上2枚目の写真の上)と、BIC(現在の社名はTAHE OUTDOORS)のもの(2枚目の写真の下)が付属しています。標準装備のものでも十分ですが、BICの方がしっかりしていてより使いやすいと思います。

JAVAにはリトラクタブルタイプのスケッグが標準装備となっていました。スケッグを出すとトラッキング性が向上し、特に追い風や追い波の中で漕ぎやすくなります。

しかし、ここの動きが渋くなってしまうものが多いという事実もあります。そして、このオーナー様はスケッグよりラダーを使用する機会の方が多かったそうなので、多少調整する必要はあるかもしれません。

また、1人で乗る場合は私(カサハラ)はあまりラダーの必要性を感じませんでした(人によります)が、2人で乗る場合は、ラダーがあった方が断然漕ぎやすくなり、安定性も増します。

JAVAをタンデム艇として使用するのであればラダーは必須と考えた方が良いかもしれませんが、今からラダーのみを入手するのは困難です。しかし、この個体はラダーが付属し、滞りなく作動するようなので問題ないですね。製造の終了している製品の中古品を購入する場合は、そういったことにも要注意です。

ご購入について

ご希望の売却価格は¥140,000です。

Feathercraftは、当初輸入元が日本に在庫をし、日本円の価格を設定していましたが、在庫を積まずにご注文毎に輸入をするようになってからは、当店ではカナダドルで価格を提示し、入荷時の為替レートで日本円に換算して販売しておりました。その方が販売価格に為替変動リスク分の上乗せがなくなり、適正な価格で販売できたからです。

ですので、日本円に換算した価格は一定しておりませんでしたが、この内容の場合40万円を下回ることはなかったように思います(記憶が定かでありませんが)。そして、もし現在も製造していたとしたら、現在の為替レートや高騰した輸送費などを鑑みると、50〜60万円になっていたことは間違いなさそうです。

品物はオーナー様のお手元にありますので、基本的に現物確認はできませんが、どうしてもご希望される場合は応じます。但し、試乗や現物確認でご成約にならなかった場合も試乗料金として¥15,000を申し受けます。中古の仲介ではちょっと懲りたような出来事もありましたので、ご了承ください。

今となっては大変希少な状態の良いJAVAです。ご興味のある方はメールでお問い合わせください。

Warner Camano 4 Piece Straight Shaft 230cm

上記のJAVAに併せて、同じオーナー様からワーナーの4分割パドルも売りに出ています。しかし、併せてと言っても他のパドルを使うことが多く、使用頻度はJAVA以上(他のカヤックもお持ちです)にかなり低かったそうです。

また、カヤック本体と一緒でなければということでもありません。パドル単体のご購入も可能です。

長さは230cm、ファイバーグラス製の4分割で、フェザーアングルは自由に設定できるタイプです。重量はWarnerのウェブサイトで確認したところ900gと記載されていました。

大きな欠けなどもなく、状態は一般的な判断基準では良いと思います。

しかし、パドルのブレードは使用したら多少なりとも擦り傷のようなものがつくことが必至で、一度でも使用したら薄い筋の一つもない全くのツルツルということはほぼあり得ません。神経質な方は、パドルの中古は無理だと思います。

Camanoは定番中の定番のツーリングパドルで、大変使いやすく誰にも馴染みやすいパドルです。

私も90年代前半から中頃はCamanoを愛用していました。しかし、その頃はブレードのサイズが現在より少し大きくて、厚みがもっとあり、4Pはなく2Pで、もちろんフェザーアングルを自由に変えられる機能などその頃はなく、オーソドックスなスプリングボタンで固定するタイプでした。進化していてさらに良くなっているようなので、このパドル私も欲しいくらいです。

こちらのご希望の売却価格は¥25,000です。Warnerのウェブサイトを確認したところ、現在の価格は$400となっていましたので、現地価格で6万円弱といったところです。アメリカから通販で取り寄せたとしても高い送料がかかりますので、この金額はかなりお買い得なのではと思います。

こちらもオーナー様のお手元にありますので、基本的に現物確認はできません。写真でご判断ください。また、お送りする場合は別途送料が発生します。

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