先日、葉山時代の波乗り仲間(仲間と言っても元々はウェイブキーを買ってもらったお客さんだったのですが)から、最近知り合った人とウェイブスキーをやっている人と一緒にウェイブスキーをしようとお誘いがあり、久しぶりに乗ってみました。
ウェイブスキーについて簡単に説明すると、座って乗る波乗り用のボードです。
ボードの上に座ってダブルブレードのパドルを使うので、シットオントップカヤックと混同されることもありますが、シットオントップカヤックは舟の一種で、ウェイブスキーはボードです。一般的なシットオントップカヤックとはボトムやレールの形状などが全く異なります。
当店、以前は日本唯一のウェブスキーの専門店でもあったのですが、現在ウェイブスキーショップは休業状態です。
たまにウェイブスキーに関してのお問合せもいただくので大変申し訳ないのですが、ウェイブスキーショップを休業している理由は二つあります。
一つ目は円安、輸入経費の高騰、国内での輸送の問題などの悪条件が重なり、ボードの輸入が非常に困難(とんでもない価格になってしまう)になってしまったこと。そして資金がない。
二つ目は、私もウェイブスキーはやるのですが、私はフォールディングカヤックとSUP担当で、Cetusのウェイブスキー担当は妻の笠原美夏だったのですが、現在笠原美夏は遠い南の島に住んでいて別の仕事している(どういう理由か不明ですが離婚したと吹聴した人がいたようですが、そういうわけではありません)ため、担当者不在状態でもあるからです。
上の写真の3人は向かって左から片脚に軽いハンディ(左脚の血流に難があるため歩行機能に少々問題あり)、両脚にハンディ(物理的事故が原因)、両脚正常ですが、座って乗るから、体に色々個性があっても誰かがサポート側に徹するなどの必要もなく(少し助け合ったりはましますが)、この3人が普通に一緒に楽しめるのは素晴らしいことだと思います。
ところで、私は一つのことに拘るより色々なことを楽しむのが好きなタイプなのですが、同じ日に似て非なることをするのはあまり良くないかもしれません。
スノーボードに乗っていて、同じ日にスキーに履き替えると結構ギクシャクします(脚の問題で現在はどちらもできなくなってしまいましたが、昔は両方やっていました)が、ウェイブスキーに乗っていていつも乗っているSUP(red paddle Ride10)に乗り換えたビデオを見ると、お見せするのが恥ずかしいくらいヨロヨロしています。
たまにもう少しサイズのある波も入って、自分でももしかして結構上手いかもと思うような豪快なウェイブスキーのライディングもあったのですが(言い訳ではなくてカメラを構えてもらっていたタイミングとのズレ)、ウェイブスキーは視点が波の面に近いので、小波でも乗っている本人は臨場感が高くて楽しいのと、正面を向いているのでフロントサイドもバックサイドもなく、左右どちらの波も同じように楽しめるといった魅力(ニーボードも同様)もあります。
久しぶりにやってみたら妙に楽しかったので、ウェイブスキーショップを復活した方が良いのかなあと思いましたが、自分に優しい(「自然に優しい」の間違いではありません。その言葉は自然より上に立っているようで嫌いです。)私としては、あまり色々なことに手を出して忙しくなり過ぎるのも困るし、何より資金調達という大きな難関(神経を消耗しエネルギーを使うことなので自分に優しくない)が待ち構えていることが一番のネックとなっています…。