red paddle 2025年モデル 【Futureシリーズ】

red paddle Inflatable Board

red paddleのSUPボードには、ALL ROUND、TOURING、EXPEDITION、RACING、COMPACT、SPECIALTYの6つのカテゴリーがありますが、2025年モデルにはFutureシリーズ」という新たなカテゴリーが加わりました

これは用途による分類ではない(COMPACTも用途による分類ではありません)ため、他のカテゴリーと重複するので、カテゴリーというより「Futureシリーズ」というグループのような感じです。

先日、短時間ですがそのFutureシリーズのボード4種に試乗する機会があったのでご紹介します。

red paddle 2025カタログ

まずは、2025年のPDFカタログです。

Futureシリーズとは

写真を見ても一目瞭然ですが、冒頭で書いた通りFutureシリーズは用途タイプによる分類ではありません。Futureシリーズとは「新しいシェイプ、新しい素材、次世代のインフレータブルボード」とのことです。

今回試乗したのは「14’0″ Elite MSL800」「14’0″ Voyager MSL800」「12’6″ Sport+ MSL800」「9’6″ Wild MSL」の4本(私はVoyagerとSport+にしか乗りませんでしたが)です。

上の写真は左からこの順番で並んでいます。

Futureシリーズには、これら以外に「14’0″ Sport+ MSL800」「12’6″ Sport MSL800(12’6″ SPORT+ MSL800と名前が似ていてややこしいのですが、主な相違点は幅)」「11’3″ Sport MSL800」「9’2″ Compact MSL1000」「11’0″ Compact MSL1000」の5モデル、合計9モデルがあります。

これまでのボードとの最も大きな違いは素材のようです。

red paddleのインフレータブルボードはMSL(Monocoque Structural Laminate)というred paddle co独自の高圧ラミネート加工された素材を用いた超強化ドロップステッチ構造で出来ていますが、Futureシリーズにはさらに進化したMSL800MSL1000が採用(MSL1000はCompactシリーズの「9’2″ Compact MSL1000」と「11’0″ Compact MSL1000」に採用)されています。

9’6″ Wildは例外でMSL800ではなくMSLで、24年モデルとどのように変わったのか詳しいことは確認していません(細かなブラッシュアップかと思います)が、Futureシリーズに加えられています。

MSLは他社の一般的なインフレータブルボードの素材・構造より高強度で張りがあり(硬くなる)軽いことが大きな特徴ですが、MSL800のボードを持ってみたら明らかにこれまでの同サイズのMSLのボードより軽くなっていることが実感でき、乗ったらびっくりする程の硬さも実感できました。そして、強度も増しているよう(これは持ったり乗ったりしただけでは実感できないことですが)です。

14’0″ Elite MSL800

Eliteはレース用のインフレータブルボードです。

サイズは、14’0″ x 26″ x 5.9″ 320Lです。

細く尖ったノーズですが、Eliteには特許のFFC(Forward Flex Control)ロッドが備わり、これによってノーズの硬度が増し、スピード性能に大きく貢献しています。

また、これまでのEliteはスピードテイルではありませんでしたが、14’0″ Elite MSL800はスピードテイルとなりました。写真を撮り忘れたので、下の「14’0″ Voyager MSL800」や「12’6″ Sport+ MSL800」(テイル幅はこれらよりずっと狭いのですが)の写真を参考にしてください。

今回私はこのボードには乗りませんでしたが、側で見ていても非常に硬いことは明白でした。

私はレースボードに乗る機会はあまりないのですが、これまでのEliteよりハイスピードになっていることと思います。

14’0″ Voyager MSL800

この4本の中で個人的に最も興味があったのは14’0″ Voyager MSL800です。

昨年までVoyagerには「12’6″ x 32″」「13’2″ x 30″」「12’0″ x 28″」の3サイズがありました(これらも継続です)が、2025年モデルにはMSL800を採用したFutureシリーズの14ftが加わりました。

サイズは、14’0″ x 30″ x 5.9″ 386Lです。

見慣れた13’2″より10″(約25cm)長くなって幅ば同じ30″なので、非常に細長くなったように感じましたが、こうして写真で見ても細長いですね。

現行のVoyagerシリーズはノーズ部分がVハルになっていて、フィンはUSボックス(一般的なサーフボードのセンターフィンのボックスと同じ規格なので、ベース幅が合えば好みのフィンを選ぶことができる)のツインフィンで、13’2″と12’0″は水切れの良いスピードテイル仕様(12’6″はテイルの形状が異なるためスピードテイルではありません)となっています。

14’0″ Voyager MSL800もこの2点は13’2″や12’0″と同じですが、14’0″ Voyager MSL800には上の写真の通りフィンの少し後ろのセンターに何やら赤いものが付いています。

この赤いのはフィンボックスを取り付けるためのベースで、14’0″ Voyager MSL800はツインフィンにもシングルフィンにもできるようになっているということです。

センターのフィンボックスが取り外し式になっている理由は、3つのUSフィンボックスが付いていたら小さく畳めなく(丸められなく)なってしまいまうからです。

しかし、フィンボックスを取り付けるベース部分(赤いやつ)は3分割になっているので、フィンボックスを外してしまえば丸めて畳むこ際に問題がありません。

上の写真1枚目はその取り外し式のフィンボックスを裏返して置いた様子ですが、これをボード側の赤い丸い部分が軸になるようにして斜めに置き、右回しに捻るとロックされる仕組みです。

乗ってみた感想は、「13’2″より25cmも長いのに、非常に硬いと思っていた13’2″よりさらに硬いです。強風で海面は不規則に凸凹していましたが、全然撓む感じがありませんでした。

こんな風に人気のない綺麗な浜に置いてみると、どこか遠くへキャンプツーリングに行きたくなります。

前デッキだけでなく、後デッキにもDリングとバンジーコードが付いていて、浮力的にももちろん大量の荷物の積載が可能です。

少し乗っただけですが大変直進性が高くスピードも速い(その場で比較した訳ではありませんが、13’2″より速いように感じました)ことは十分に実感できました。

しかし、逆に言えば初心者はコントロールが難しいと感じると思うので、安定性の問題ではなく、中級レベル以上の人向け(状況によっては技術がないと方向転換ができなくなる可能性がある)のボードです。

また体重の軽い人が空荷で乗ったら浮きすぎていると感じるとも思います。

力のない人や中級レベルまでの人がVoyagerシリーズを選ぶのなら、幅が広くてより安定感が高く、コントロールもしやすい12’6″ Voyager MSL、体重の軽い人は12’0″ Voyager MSLなどをお薦めします。

12’6″ Sport+ MSL800

12’6″ Sport+ MSL800は、Sportという名前がピッタリな大変軽快なツーリングボードです。

Sprotシリーズのフィンは全てUSボックスのシングルフィンで、12’6″ Sport+ MSL800は水切れの良いスピードテイルとなっています。

サイズは、12’6″ x 28″ x 4.7″ 252Lです。

厚みが4.7″と薄め(他社の多くのツーリングボードは6″で、red paddleのツーリングボードには5.9″と4.7″がある)なので腰高に感じず、そのため幅が28″と狭めですが意外と安定性も悪くはありません(初心者向きではありませんが)。

12’6″ Sport+ MSL800は荷物をたくさん積んで出かけるようなツーリング向けというより、どちらかといえば軽快にエクササイズ的なツーリングを楽しむのに適したボードで、レースにも十分使える性能を持っています。

FutureシリーズのSportでより高い安定性を求めるなら、長さは同じで幅が30″ありボリュームが278Lの「12’6″ Sport MSL800」や、長さが15″(約38cm)短いながら幅が32″あってボリュームが270Lある「11’3″ Sport MSL800」、或いはFutureシリーズではない幅30″・ボリューム278Lの「12’6″ Sport MSL」や、同じくFutureシリーズではない「11’3″ Sport MSL」をお薦めします。

本題から逸れますが、特に幅が32″ある「11’3″ Sport MSL800」と「11’3″ Sport MSL」は、初心者の最初のボードとしてもお薦めです。

9’6″ Wild MSL

9’6″ Wild MSLは所謂ホワイトウォーター用のボードです。

もちろん平水面で乗ることもできますが、流れのある川での操作性やリバーサーフィンに適した性能を追求したボードです。

サイズは、9’6″ x 32″ x 5.9″ 280Lです。

フィンはUSボックスのツインフィンで、4.6″のフレックスフィンが付属します。

たまに私も川に行くことがありますが頻度は高くないため、RideやCompactなどで済ませています。

しかし、川ではやはり「9’6″ Wild MSL」や「11’0″ Wild MSL」の方が使いやすいことは確実なので、川がメインの人なら最初からWildを選んだ方が良いと思います。

次世代のインフレータブルボード

今回の試乗艇にはFutureシリーズのCompactがありませんでしたが、実は個人的に最も興味があるのはむしろ「9’2″ Compact MSL1000」と「11’0″ Compact MSL1000」なので、白状してしまうと今回これらの現物を見られなかったのは些か残念でした。

また、正直に言うとこれまでのMSLのモデルとサイズや形状などが近いものが多く、種類が増え過ぎてしまった感が否めないことも確かです。

しかし、MSL800の硬さと軽さは驚異的と言っても過言ではなく、Futureシリーズが大変魅力的であることは確かで、まさに「次世代のインフレータブルボード」と謳うだけのことはあると感じました。

タイトルとURLをコピーしました