
1993年にシーカヤックとウェイブスキーの専門店として創業したCetusは、最初は普通に色々なタイプのカヤックを扱うシーカヤック屋でした。
最初の頃は他のカヤック屋さんがあまり興味を示さず、今では完全に釣りの人達のものと化したシットオントップカヤックにも早くから注目し、シットオントップカヤックを日本に広めることにも随分貢献したと思います。
しかし、フォールディングカヤックを使って海の旅をする機会が多くなるにつれ、次第にフォールディングシーカヤックの専門店のようになり、現在では、カヤックに関してはほぼフォールディングシーカヤックの専門店となっています。
Cetus オリジナルカヤック Delphina
Delphinaは、老舗カヤックメーカー フジタカヌーのALPINA-1をベースにCetusが2018年にオリジナルのカスタムモデルとしてプロデュースした海旅用フォールディング シーカヤックです。
自分の経験を通して得た知識とアイディアを盛り込み、ツーリング用フォールディング シーカヤックとして使いやすいように仕立て上げました。

船体について
基本性能
最初に、艤装や装備品などを除いた、このカヤックの 舟としての基本的な性能について説明します。
一言で表せば、ベースのAlpina-1はとにかくクセのないカヤックです。
- 曲がりやすく曲がってしまいにくい。
- 初期安定性が高いけど滑らかに傾けられる。
- 最高速が凄く速いわけではないけどパドリングタッチは軽く、十分なスピードが出る。
- 「静水では凄く速いけど荒れた状況には弱い」「大袈裟に言えばプレイボートに近いような性質」「非常に苦手な風向きがある」などのような得手不得手やクセが非常に少なく、どんな状況でも安定した操作感や乗り心地。
- スキンカヤックならではの柔軟性も感じられるが、フォールディングカヤックとしては剛性感が高い部類。
- コンポジットのカヤックに慣れている人にも比較的違和感を感じることが少ないような乗り心地。
このような感じの、 初心者から経験豊富な人まで、ストレスなく長距離を快適にパドリングできるカヤックです。
そして、フォールディングカヤックとして非常に重要な 軽い・ 丈夫・ 組み立て分解と撤収が容易の三拍子もしっかり揃っています。
Spec. 価格
Delphinaを創った当初は全長が445cmのALPINA-1 450のみだったのですが、その後に480cmのALPINA-1 480が誕生し、現在450がベースのDelphina Sと480がベースのDelphina L、2種類のサイズがあります。
Delfina S | Delfina L | |
Length | 445cm | 480cm |
Beam | 62cm | 62cm |
Weight | 15.5kg | 16.5kg(ラダー無し) |
Pack Size | 100 x 37 x 30cm | 100 x 37 x 30cm |
価格 | 357,000円(消費税込) | 390,000円(消費税込) |
価格(ラダー付き) | N/A | 437,000円(消費税込) |
記載の価格には、「商品をお送りする場合は送料」、「房総へお引き取りにお越しいただく場合は実際にフィールド(海)にて取扱のご説明やパドリングのレクチャー(ショートツーリングに出て)など」が含まれます。
船形
全体像
先端が尖り、バランスの良い曲線を描く美しい輪郭です。




ハル(ボトム)の形状

極端なハードチャインや極端なVボトムではありません。また、極端にフラットな面と直立した面で構成されるU時溝のような形状でもなければ、「断面がほぼ半円」のような形状のようなボトムでもありません。
Feathercraftのようにくっきりとスポンソンが張り出し、はっきりとしたチャンネルが形成されるようなデザインでもありません。
中心付近は十分な安定性を得られる幅のフラットに近い形状(フラットボトムではありません)で、そこから滑らかな曲線を描きながらガンネルへと立ち上がり、前後両端へ行くに従い徐々にVが強くなって行くデザインです。
前後方向の形状は、クルクル回ってしまうような強いロッカーでもなければ、曲がるのが困難な「ほぼロッカーなしの直線」でもありません。
端的に言えば全てが滑らかで穏やかでクセのないデザインですが、それが直進性と回転性をバランス良く両立し、非常にコントロールをしやすくしています。
リジットカヤックに慣れた人にも馴染みやすい
Feathercraftのスポンソンがくっきり張り出したデザインも利点は多々あるのですが、FRPコンポジットなどのリジットカヤックに乗り慣れた人が少し違和感を感じる際の要素ともなってしました。
クセのない形状のハルデザインはリジットのカヤックの乗り心地に慣れた人にも馴染みやすくしています。
フレーム
素材
- 主要部分は、5154アルミ / マグネシウム合金のパイプ製です。5154は、5052の耐食性と6061の強度を兼ね備えた、フォールディングカヤックのフレームに最適な素材です。
- パイプの厚みは1.2mmで、キールは強度や耐久性を高めるためパイプを2重にしてあります。このパイプが2重になったキールフレームによって、大変剛性の高いしっかりしたフレームに仕上がっています。

デッキバーとサイブレイスバーは、シートワインディング製法によるファイバーグラスポール製です。ガラス繊維をエポキシで固めた非常に頑丈で適度な弾性のある素材で、これによってデッキには滑らかで自然なカーブが形成されています。
フジタカヌー PEシリーズのフレームは、このポールとマリン合板製のリブの組み合わせで構成されています。
リブフレーム
- Delphina Sのリブフレームは4枚で、縦通フレームと同じパイプでできています。
- リブフレームは、はめ込み式のプラスチック製C型チャンネルによって縦通フレームに接合する仕組みで、装着は簡単です。このパーツは割れてしまうこともありますが、簡単に交換することができます。Delphinaに付属のCetusのオリジナルリペアキットにはこのパーツが予備用として3個含まれています。
- Delphina Lはリブフレームが6枚になっています。2番3番4番5番のリブフレームはSと同様合金製のパイプですが、1番と6番(前後両端)は厚さ15mmのマリン合板製です。


パイプ製のリブフレームは、プラスチックや木製のリブより 内側への出っ張りが少なく滑らかなので、荷物の出し入れがしやすいのも利点です。
Feathercraftのリブフレームは、高密度ポリエチレンまたはポリカーボネイトでしたが、縦通フレームとの接合部分はC型チャンネル同様割れたり欠けてしまったりすることがあります。しかし、一部が欠けてしまっただけで全体(結構高価)を交換しなければなりません。これは合理的でないと常々考えていた部分でした。
船体布
船体布の生地はテトロン®です。丈夫で防水性が高く、乾きが速いので、使用後の手入れも簡単です。ウレタンコーティングのようにすぐに剥がれてしまうようなこともなく、防水性能の劣化が非常に低い生地です。
テトロン®は濡れると0.5%縮み、乾くと元に戻る性質があります(その点では綿と似た性質を持っています)ので、使用中に船体布の張りが落ちてくるようなことがありません。
濡れて伸びる生地と縮む生地
後期のFeathercraftのデッキの生地は表裏両面に特別な方法でウレタンを含浸させたナイロン生地が使われていました。非常に耐久性の高い防水加工により、水を吸わないため、防水性が高いだけでなく生地の伸び縮みもあまりありませんでした。大きな欠点は非常にコストの高い生地だったことです。
それ以前の初期のFeathercraftのデッキには、表側は撥水加工をし、裏側にに普通のウレタンコーティングを施したコーデュラナイロンが使われていました。撥水加工はあまり長持ちするものでありません(撥水スプレーなどで補うことは可能)が、ウレタンコーティングは時間が経つと加水分解を起こします。正直に言ってこれもあまり長持ちするものではありません。それで何が起こるかと言うと、防水性能の悪化と生地が吸水してしまうことになります。
コーデュラナイロンは大変丈夫ですが、ナイロンは濡れると伸び、乾くと縮む性質があります。そのため、コーデュラナイロンの船体布は古くなって撥水が落ちたりウレタンコーティングが傷んでくると、乾いたら生地が縮んでしまうため、一旦濡らして生地を伸ばしてからでないと組み立てられなくなるようなことがありました。また、逆に使用中に船体布の張りが落ちてくることもありました。
乾くと縮んで濡れると伸びる生地より、テトロンのように濡れると縮んで乾くと伸びる性質の方が、カヤックの船体布の生地として理に適っているは確かだと思います。
Deck Color
Delphinaでお選びいただけるデッキカラーは下の5色です。

T-1807F:カフィー
T-1837F:ソフトアイボリー
T-1829F:ブラックオリーブ
T-1805F:レンガ
モニターなどご覧いただく環境の違いによって、実際の色とは違って見える場合があります。実際に購入をご検討いただく場合は、ご希望であればカラーサンプルをお送りいたします。
Alpina-1のスタンダードカラーに設定されているレッド・ブルー・イエロー・ライトグリーンはDelphinaではお選びいただけません。
ハル(ボトム)の生地
ハルも同じくテトロンですが、通常のデッキ用に使われる生地の表面に0.15mmのフィルムを追加して耐摩耗性を高め、さらに防弾チョッキなどにも使用されるアラミド繊維を縦横とも10本に1本の割合で編み込み、引き裂き強度を高めた生地を使用しています。
これらの加工によって耐久性が向上し、衝撃を受けた場合でも広範囲に生地が裂けることを防いでいます。

また、アラミド繊維は寸法安定性に優れるため、伸びが少なく、常に一定のテンションを保つことができます。
艤装・装備品について
アウトライン
旅の道具としてのカヤックは、 必要な艤装や装備品を含めたものとCetusは考ています。
それがDelphina開発の大きな動機となっていますので、Delphinaの標準装備品は充実していますが、一般的な市販のカヤックには含まれていないような意外なものが入っていたり、反対に必需品でありながら敢えてオプション設定にしたようなものもあります。

経験を通して本当に必要と思うもの、必需品とを標準装備にし、無闇に付属品を増やすのではなく、省くものは省き、 好みで選びたいと思うような物はオプション設定にしています。
Delphinaの開発に当たってCetusが考案したパーツがありますが、それがフジタカヌーのレギュラー商品になったり、Delphina向けに考えた仕様変更が逆にベースのAlpinaの仕様変更にフィードバックされた例などもあります。
- スターンデッキ用のデッキメッシュを考案しました。
- これはフジタカヌーのレギュラー商品になっています。
- デッキとハルの継ぎ目には、ガンネルを外周するロープやバンジーコードを通すためのウェビングのループが縫い込まれていますが、元々Alpina-1のこのウェビングは20mm幅でした。しかし理由があってDelphinaではこのループを25mm幅のウェビングに変更してもらいました。
- それ以降Alpina-1のウェビングも25mmに変更されることになりました。
- Cetusオリジナルのコーンドライバッグシステムを考案しました。
- これによって荷物の出し入れがしやすくなり、バウハッチを設ける必要がなくなりました。また、Feathercraft仲間のSouthern worksが、Delphinaと同様にAlpina-1をベースに選んでヤタガラスをプロデュースした際にもこのシステムを取り入れ(Cetus認可の上)ています。
以下、オプションの項目以外全てDelphinaに標準の仕様や装備品です。
Cetusオリジナル コーンドライバッグシステム
Delphinaの開発時にCetusの考案した画期的な荷物収納のシステムです。

円錐形のドライバッグは カヤックの船体内にフィットしてスペースを最大限有効に使え、コックピットから荷物の出し入れのできるフォールディングカヤック(隔壁のないカヤック)には特に合理的です。
しかし、中に入れた荷物の状態などによっては、コックピット側から押しただけではスムースに船体内に収納するのが難しいことがあります。 それを改善し、バウハッチの必要性をなくしたのがCetusオリジナル コーンドライバッグシステムです。



- この形自体は目新しいものではありませんが、丈夫なカヤックの生地でロールアップクロージャーのドライバッグを作り、 先端にはロープや小さなカラビナを付けられるグロメットを付けました。
- バウのフレームの先端付近には滑車を付けました。
- ドライバッグの先端の グロメットにロープを取り付け、船体内先端の滑車を介してロープを手間に引けば荷物が船体内の先端の方に収まる仕組みです。釣瓶井戸のような仕組みです。
バウハッチからこのシステムに切り替えたことによる利点
- 荷物の出し入れがしやすい。
- 小さなハッチの穴から腕を入れるより、出し入れがスムース。
- スペースの有効活用。
- カヤックの形状に合ったコーン形のドライバッグは円筒形などよりスペースを無駄にせず、最大限有効に使える。
- 浸水を減らせる。
- ハッチは防水性の高い構造に作られていたとしても、ハッチがない場合より浸水する可能性のある箇所を増やすことになる。
- デッキに余計な出っ張りなどはない方が良い。
- ハッチの膨らみはバウ側のデッキにスペアパドルを積む際などにも邪魔になる。
- 安全性の向上。
- 荷物がない時もこれにある程度空気を入れてセットしておけば、船体内への浸水量が減り、浮力の補助になる。
傷む箇所を一つ減らせることにも
長年Feathercraftを扱ってきた経験を通して、修理が困難な部分は極力少なくしたいと感じていました。ハッチもその一つです。ハッチカバーは劣化しやすく交換の多いパーツの一つでした。そしてカバーは交換出来ますが、船体布側のトンネル部分を修理するとなると、船体布のこの部分を縫製し直さなければならないことになり、かなり困難な修理となります。
スターンにも
スターンデッキはジッパーで開閉できるので、釣瓶井戸式のシステムは不要ですが、写真の通りスターン側にももちろんフィットします。

このコーンドライバッグはバウ側用として一つ付属していますが、別売り(税別4,400円)もしています。スターン側用にもお薦めです。
大きさは長さが110cm、幅が20~49cm(中が空で平面的に置いた状態の大きさ)、容量は計測していませんが、20L位かと思います。
バウデッキの艤装
ガンネルのウェビング
コックピットより前のガンネル部分、デッキとハルの継ぎ目には、10箇所(片側5箇所)に25mm幅ウェビングのループが付いています。元々Alpina-1のウェビングは20mm幅でしたが、Delphina開発からのフィードバックで18年からAlpina-1も25mm幅ウェビングに変更になりました。
バンジーコードは直接このウェビングループに通しても何も問題ないので敢えてデルリンのDリングなどは付けず、直接ループに通しています。縫い込んで付けられたDリングやバックルは、割れてしまうと付け直すのが非常に困難(船体布を縫製し直さなければならない)だからです。
「Dリングの交換が出来ない」も長年Feathercraftを扱っていて困っていたことの一つでしたので、Dリングを縫い付けることはやめました。
そして、付け外しのできるデルリンのバックルやステンレス製のリングキャッチなどを取り付けられるようにしてあります。それらを介してコンパスやオプションのパドルシャフトホルダーなどを簡単に取り付けることができますので、使いやすいようにカスタマイズするのも容易です。
また、このループはデッキを外周するセイフティーラインのスリーブも兼ねています。
Cetusオリジナル仕様のバンジーコード
バンジーコードは、ウェビングループ8点(片側4点)を使って、 左右両側から中央でフックを引っ掛けて合わせるようにして張られています。

そして、デッキ中央のフックをかける部分にループが付き、バンジーコードをそのループに通すことによってバンジーコードが左右に分割で張られる形になります(ループを通さずに左右繋がった状態にすることもできます)。これは DelphinaだけのCetusオリジナル仕様です。



普通に左右繋がった状態で張っただけだとパドルやビルジポンプ、ボトルなどの細い物をコードで挟んだ際にズレたり挟んだ物を落としやすく、そこに不便に感じていたのですが、これはそれの解決策です。
ユーティリティーベルト
一番コックピットよりのウェビングループには付け外しが可能なテンションロック(割れても簡単に交換が可能)が付けられ、それを介してユーティリティーベルトが付いています。

このベルトには標準で2個のUロック Dリングが付属します。このDリングはベルト上で位置の移動ができ、割れてしまったら簡単に取り替えることもでき、必要に応じて増設(1個税別600円)も可能です。チャートケースやドリンクホルダー、カメラのストラップなどを付けておくのに便利です。
デッキに直接Dリングを付けず、取り外し可能なユーティリティーベルトを使用している理由は、ガンネルのウェビングにDリングを付けていないのと同様で、カスタマイズの自由度を高めることと、修理がしにくい、あるいは実質的に修理不可能にしないためです。 これも実際の経験(デルリンのDリングが割れたり金属のパーツが錆びても交換できないことがあった)に基づいて考えたシステムです。
バウライン
バウにはφ6mmの反射機能の付いたフローティングロープ(水の浮くロープ)が付いています。係留やトーイング(引っ張ってもらうとき)などをする際に使うロープです。



沈んでしまうと何かと不便です。なので、水に浮くタイプのロープを使っています。 簡単に長さ調整ができ、デッキにスッキリ収まります。
色は視認性の高いオレンジ色ですが、銀色の部分はリフレクティブ(光を反射する機能)なので、さらに視認性を高めています。
スターンデッキの艤装
デッキメッシュカバー
スターン側のデッキには、荷物を固定するのに便利なメッシュのカバーを作りました。

このデッキメッシュカバーはDelphinaの開発時にCetusの考案で作ってもらった装備品ですが、これをきっかけにフジタカヌー の通常商品(税込価格¥9,900円)にもなっています。
デッキに張られたバンジーコードは簡単に物を挟んでおくことができて便利なのですが、これだけでは少し心もとないことが多く、波を被ったりカヤックを担ぎ上げた時などにデッキから落ちたり、垂れ下がってしまうことがあリます。それを補うのがデッキメッシュカバーです。



- 荷物の大きさに応じてベルトの長さが調整でき、バックルで簡単に付け外しができる仕組みになっています。
- 割れてしまっても簡単に交換のできるバックルを使用していますので、不要な場合にはバックルごと取り外すことも可能で、スターン側だけでなく、バウ側のデッキに取り付けることもできます。
- 基本的には濡れても構わない荷物や、船体内のスペースを有効に活用できなくなってしまうような形状の荷物をデッキ上に固定しておくためと考えています。
- デッキ上に荷物を高く積み上げるような使い方はお勧めしませんが、荷物が多い場合などにスターンデッキにドライバッグをしっかり固定することもできます。
パドルフロートポケット
パドルフロートは海では必携品(私は実際に使ったことはありませんが)の一つでありながら、デッキに張られたバンジーコードになんとなく挟んでおくなど、案外所定の位置が定まらず、落としたり流失しがちです。
このデッキメッシュカバーには、シアトルスポーツのダブルチャンバーパドルフロートが収まるサイズの専用のポケットを設けました。画像の中の黄色いのがパドルフロートです (※ パドルフロートは付属しません)。

インフレータブルではないパドルフロートはこのポケットには入りませんので、メッシュの下に固定してください。その場合、このポケットは他の物を入れる小物入れになります。
フック付きバンジーコード
デッキメッシュの下にはバンジーコードも張ってあります。


このバンジーコードは組み立て分解や荷物の出し入れに便利なように、左右両側から中央でフックを引っ掛けて合わせるようになっています。しかしそれだけではなく、例えばマスクやフィンのストラップを簡単に通してから挟むことができ、流失防止にも役立ちます。
フットブレイス・フットマット
フットブレイスは簡単に細かく位置の調整ができるキーパー社製のペダル式のフットブレイスです。
- 踏み込んでもずれにくくしっかりしていて快適です。
- ラダーを付ける場合はこれがスライド式のラダー操作ペダルになります。



フットマットは、踵が当たる部分に敷くマットです。
- 直接踵が船体布に触れていると、ハルがコブのように張り出して変形してしまいますが、それを防ぎます。
- 水底に擦ってしまったような場合だけでなく、普通に漕いでいる時も踵が痛くなりにくくて快適です。
- 陸上では外して座布団としても使えます。
- 標準で4枚のウレタンマットが入っていますが、ウレタンマットの増減で厚みを変えることができます。
水に潜って他の人の乗っているFeathercraftを水中から見上げた際に、特にKhatsalanoのようにデザインに凝った美しい船底のシルエットからポッコリと踵の部分で膨らんでいるのを見たりすると、正直なところ残念な気持ちを拭えませんでした。このマットはFeathercraftにも付けられます。これは単体での販売もあり、価格は¥4,180(税込)です。お薦め品です。
シーソック
シーソックは船体内への浸水や砂など侵入を防ぎます。これがないと、沈をしたら船体内全体に水が入ってしまいます。
沈をしても岸に上がれる川では使わない人も多いようですが、すぐに岸に上がれるとは限らない海では、シーソックは必需品です。
また砂が入っても洗えば良いと思うかもしれませんが、砂はフレームと船体布を傷める最大の要因です。フレームと船体布の間で砂が擦れると、サンドペーパーをかけたのと同じことになるからです。
Alpinaではシーソックがオプション設定となっていますが、シーカヤックのDelphinaには標準装備品としています。


2番目の写真は、船体内での様子の説明です。分かりやすくするためにFRPのコーキングをはめて撮っています。
丈夫な生地でできていてコーティングもしっかりしていますが、傷んだら交換(税込価格19,800円)してください。
生地のコストはFeathercraftのダブルコーテッドの方が高いと思いますが、こちらはさすが日本製といった感じで縫製が良く、作りが大変丁寧で丈夫に出来ています。
コックピットカバー
おそらくコックピットカバーを標準装備品に加えたカヤックなどないと思うのですが、経験上 ツーリングには欠かさず携行したほうが良いと思っている装備なので、これもDelphinaには標準装備品としています。

主な用途が組み立てまま保管したり、カートップする場合と認識している人が多いようですが、 実はツーリング中にこそ役に立ちます。
- ツーリングしていてカヤックから離れる時に荷物を盗難される危険を軽減。
- 雨降りの日の休憩中やオーバーナイトでコックピット内に雨水が溜まるのを防ぐ。
最もあって良かったと感じるのはオーバーナイト時
キャンプにしろ宿に宿泊するにしろ、大抵カヤックは外に置いておくことになります。雨が降って船体内に水が溜まるのを防げることもコックピットカバーの大きな役割ですが、もっと絶対にあって良かったと感じることがあります。「朝起きたら船体内がフナムシやその他得体の知れない生物に占拠されていた」なんてことを防げることです。
収納バックパック
前面パネルオープン式で荷物(分解したカヤック)の出し入れがしやすく、ウェストベルトも付いていて、微調整もできる背負い心地の良いバックパックです。前面にジッパー付きポケット、サイドにパドルポケットが付いています。
高さが100cmで、3辺の合計が ゆうパックの上限の170cm以下に収まるサイズに作られています。この辺りさすが日本製です。


着替えなど他の荷物を入れられる余裕もあるサイズですが、パッキングの仕方によっては170サイズをオーバーしてしまう可能性もあるので、少し注意は必要です。
十分な強度のある生地でできていますが、ゴツくなり過ぎないしなやかさのある生地を選んでいますので、小さくたたむことができ、ドライバッグSに収められます。DelphinaにはそのためのドライバッグSも一つ付属します。
重量オーバーとオーバーサイズにはご用心
ヤマト運輸などの宅配便業者は、サイズや重量に関して今よりかなりアバウトで寛大な時代もありました。しかし、近年どこの運送業者もシビアになっています。これより大きなFeathercraftなどのバッグの場合は、より注意が必要です。また、郵便局によっては30kg(ゆうパックの上限の重量)までしか測れない機械しか置いていなくて、重量オーバーを理由に拒否をされるだけで、どれくらい荷物を減らしたら良いのか見当がつきにくい場合もあります。
航空会社も、特にLCCは超過料金には非常にシビアで、下手をするとJALやANAより総額が高くなってしまうこともあります。チケットを買う前に、事前の下調べが大切です。
ドライバッグ S・M
フジタカヌーのロールアップ式のドライバッグS(容量10L)とドライバッグM(容量12L)が各1枚ずつ付属します。
写真のブルーがMで、黄緑色がSです。 Sはカヤック本体収納用のバックパックがピッタリ収まるサイズです。

ベージュは容量4LのSSで、これはオプションです。
素材はカヤックのデッキの生地でできていますので、大変丈夫でコーティングが剥がれてきてしまうようなこともなく、長持ちします。色はアソート(選ぶことができません)です。
リペアキット
Cetus オリジナルリペアキット
フジタカヌーに標準で付属するリペアキットは、時間のあるときに使う材料です。接着剤で船体布を補修してもすぐには使えません。
このCetus オリジナルリペアキットは、実際にフィールドで修理する際に役に立つ材料で、それらを防水のプラスチックボトルにパックしてあります。使い方は工夫次第ですが、カヤック以外にもキャンプ用品など、他の様々な道具の応急修理にも役立ちます。忘れずに持ち歩いて(漕いで)ください。

内容
- Petacks Tape:約14 x 15cm x 2枚
- 薬とかにありそうなダジャレ系ネーミングですが、PVCの幌などの修理に使う大変丈夫な生地で非常に強力な接着力を誇るリペアテープです。主に船体布の補修に使います。手頃な大きさに切って角を落として(剥がれにくくするため)から使用します。良く切れる刃物かハサミが必要です。
- アルミテープ:約60cm
- 水道管の補修などに使うテープですが、水密性が高く、フレームやパドルの補修にも最適です。手頃な大きさに切って使用します。良く切れる刃物かハサミが必要で、同じく剥がれにくくするために角を落としてください。
- ステンレスワイヤー:約φ 0.28mm x 20m
- 折れたフレームに巻きつけて補強、壊れたり失くしてしまったネジの代わり、バックルやカラビナやDリングの代わりなどなど、針金は様々な用途に使えます。錆びにくく丈夫なステンレス製を選んでいます。ニッパーやプライヤー(マルチプライヤーなど)など、ワイヤーをカットできる工具が必要です。
- 電工テープ(ビニールテープ):1巻
- これも主にパイプ系の補修に使いますが、その他何かとあれば便利です。手でちぎれます。
- C型チャンネル:x 3個
- リブフレームを縦通フレームに取り付けるプラスチック製のパーツですが、特に気温が低い時に割れてしまうことがあります。これが割れた場合はビニールテープで巻きつけてしまうなどの対処法もありますが、壊れる頻度が高く交換も簡単なので、予備パーツとしてキットに加えてあります。取り付けには+ドライバーが必要です。
- アルコール綿:4cm x 8cm(2折) x 2パック
- 船体布を補修する際などには、まずは接着面の汚れをしっかり落とすことが大切ですが、水洗いしただけでは油分などが落ちず、接着剤や粘着テープがうまく着かないことがあリます。なので、これで接着したい物の表面を拭って綺麗にします。パイプ類にテープを巻く際も、保護潤滑剤などの油分が付いている場合はこれで拭い落としてください。本来の用途は手指や皮膚の洗浄・消毒に使用する綿ですが、手頃なサイズで1パックずつ梱包されていて乾いてしまわないので便利です。
工具類は好みもあるのでセットしていません。必要なものをご自分でセットしてください。
フジタカヌー付属リペアキット
船体布の修理材料です。

内容
- 補修用のデッキの生地(カヤックの色と同色)x2枚
- ハルの生地 x2枚
- 船体布用接着剤
その他
- エアポンプ
- 取扱説明書
- 組み立て説明DVD
オプション
溶着
デッキとハルの接合部分を溶着します。縫い目の針穴が塞がれ、防水性が向上します。ご注文時(船体布製作時)にのみ追加な可能なオプションです。
価格:¥30,000(税別)
フジタカヌー Spray Skirt
スプレースカートは必需品ですが、既に合うサイズのものを持っていたり、他のメーカーの製品を使いたい人もいます。そうした場合、標準装備品が無駄になってしまうこともあり得ますので、Delphinaは必需品のスプレースカートを敢えてオプション設定にしています。

- 丈夫な素材で、丁寧な作りです。ショルダーストラップは斜め片掛け式です。
- 純正品なので、形もサイズもピッタリ合っています。合うサイズのスカートを既に持っているとか、他に使いたいスカートが決まっているなど、特に理由がなければDelphinaにはこのスプレースカートが最も無難です。
価格:¥8,000(税別)
Cetusオリジナル コーンドライバッグ
Delphinaの開発時にCetusの考案でバウ側用に作ってもらった円錐形ロールアップクロージャーの円錐形ドライバッグです。この形はカヤックの船体内に効率良くフィットするので、スペースを最大限有効に使えます。



バウ側用に標準装備品として一つ付属していますが、もちろんスターン側の船体内にもフィットしますので、スターン側用にもお薦めです。3番目の写真はスターンにコーンドライバッグ・ドライバッグS・Mをセッティングした例です。
荷物がない場合も、これに空気を入れてセットしておけば、完璧にではありませんが浸水量を減らし、浮力の補助にもなります。荷物がない場合も積んでおくと良いと思います。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
パドルシャフトホルダー
フォアデッキ(バウデッキ)にスペアパドルを積む際に、シャフトを差し込むウェビングのループです。



スペアパドルはアフトデッキに積む人が多いと思いますが、コックピットに収まっている状態でコックピットの後側に積んであるパドルを自分一人で取ったり、それまで使っていたパドルを代わりにアフトデッキに積むのは非常に困難です。
仲間がいれば後にスペアパドルを積んでおいても大丈夫(もちろんDelphinaも後に積むことは出来ます)ですが、水上で自分一人でパドルを交換しようと思ったらフォアデッキに積んでおくのが現実です。そのためDelphinaはフォアデッキにスペアパドルを積みやすいようにフォアデッキのバンジーコードなどにも工夫をしています。
価格:¥2,000(税別)
フジタカヌー ドライバッグ
カヤックのデッキの生地で作られた大変丈夫で防水性の高いロールアップクロージャーのドライバッグです。コーティングが剥がれてきてしまうようなこともなく、長持ちします。

サイズは4種類、用途に応じて組み合わせてお使いください。Sは収納バッグがピッタリ収まるサイズです。DelphinaにはSとM各一つ付属しています。必要に応じて買い足してください。
色はアソート(選ぶことができません)です。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
手入れ・保管、その他の知識・情報


フレーム手入れ・保管
基本的な手入れ
- 海水で使ったら必ず真水で洗ってください。真水で洗った後は水分を拭き取り、しっかり乾かします。
- その後、毎回でなくて良いので、スプリングボタンやフレームの繋ぎの部分に金属の保護潤滑剤を塗布(スプレー)します。
保護潤滑剤はKURE CRC 6-66マリーン用がお薦めです。

フレームの間に砂が挟まると大きなトラブルの元となります。粘度の高い油脂は砂が付着しやすいので、グリースなどの使用はお薦めしません。
保管
- 分解した状態であれば、しっかり乾いていて塩分が残っていなければ特に問題はありません。
- 一週間以上組み立てたままの状態にする場合は、フレームの固着を防ぐため、組み立てる前にフレームの継手部分やスプリングボタンなどにKURE CRC 6-66などをスプレーしてから組み立ててください。
- しばらく組み立てたままでも問題ありませんが、概ね2〜3ヶ月に一度は分解点検することをお薦めします。
船体布の手入れ・保管
Delphina(Alpina)の船体布は吸水性がなく、乾きやすいのが大きな利点です。タオルなどで拭き取り、少し置いておけば概ね乾いてしまいます。また、スターン側はジッパーで大きく開くので、洗いやすく、また内部も乾きやすくて便利です。
使い終わった後、現場で
- 分解する前にボトム面(ハル)を上に向けて逆さまに置き、水分や付着した砂をタオルで拭き取ります。
- そのまましばらく置いておけばボトム面は概ね乾くので、頃合いを見計らって表に向けます。
- 分解する前に船体内に溜まっている水分をタオルやスポンジなどで極力吸い取ります。
- デッキ面の水分も分解する前にタオルで拭き取ります。
- フレームを抜いたら、スターンのジッパーを大きく開いた状態にしてバウをの方を持ち上げます。
- 内部に残っていた水分がスターンの方に集まったら、タオルで水分と砂などを拭き取ります。
- できるだけタオルで水分と砂などを拭き取ったら、しばらく放置して乾かします。
- しっかり拭き取っていれば概ね乾き、水が滴るほどに濡れた状態のままということはないので、頃合いを見計らってたたみます。
帰ってから
ジッパーのある船体布なので、海水で使用したら船体布は必ず真水で洗ってください。これを怠るとジッパーが固着します。
- 特にジッパーの部分を真水でしっかり洗い、塩分が残らないようにしてください。
- その後よく乾かしたらジッパーにはKURE CRC 6-66マリーンやシリコン系の保護潤滑剤などをスプレーします。
- フレーム同様、粘度の高い保護油は砂を噛む原因になるのでお薦めしません。
保管
- 長期間たたんだまま保管しておくと結露が発生し、カビが発生する原因になります。湿度や保管場所の環境にもよりますが、2〜3ヶ月に一度はバッグから出して広げた方が良いと思います。
- どんなにしっかり洗ったつもりでも、保護潤滑剤をスプレーしておいても、長期間しまったままにしておくと、ジッパーが固着することがあります。海水での使用が多い人は、保管状況に関わらず2〜3ヶ月に一度は船体布を広げ、ジッパーの点検をすることをお薦めします。
組み立てたままでの保管
- フレーム同様、一週間以上組み立てたままの状態にする場合は、ジッパーにはKURE CRC 6-66やシリコン系の保護潤滑剤などをスプレーし、時折スライダーを動かし、状態を確認してください。
- 空気の入ったスポンソンは気温の上昇によって膨張しますので、少し空気圧を抜いてください。
- 紫外線は船体布を傷めます。極力直射日光の当たらない場所での保管をお薦めします。
ジッパーが固着したり壊れてしまったら
ジッパーを固着させてしまったら、しばらく真水に浸けて塩分が溶けて復活させることを試みます。
それでも駄目だった場合や、壊れてしまった場合はジッパー交換となります。しかし、心配は要りません。日本(京都の笠置)で作っているカヤックです。製作した工房で、比較的短期間でジッパー交換が可能です。これは国産ならでは安心感です。
フィールドでジッパーが壊れて船体布を閉じられなくなってしまった場合の対処法
Delphina(Alpina)のスターンには、バンジーコードとデッキメッシュを留めるためのループが片側4箇所付いていますので、これを利用します。
- まずスポンソンの空気を抜きます。
- ジッパー部分はベルクロ留めのカバーがありますが、このカバーをベルクロで留めて閉じます。
- ループに細いロープを通し(ロープが別途必要)、スニーカーの靴紐を縛る要領でロープを縛ればデッキが開いてしまうのを防げます。
- 縛り終わったらバンジーコードを戻し、若干弱めにスポンソンの空気を入れます。


スキンカヤックとフォールディングカヤック
最古の乗り物=カヌー(小舟)は、世界各地で各々の環境に応じた様々な形で誕生しています。製法としては葦を束ねるなどもありますが、筏を組んだり丸太をくり抜くなどが最多数派ではないかと思います。
そんな中、かなりユニークなのがカヤックの製法です。カヤックは、木の生えていない極寒の極北の地方で生まれた乗り物ですが、少ない材料を工夫して使い、海から流れ着く流木でフレームを組み、その上にアザラシなどの皮を張って作られていました。スキン-オン-フレームです。
他の地域にもフレームにスキンを被せる(スキン-オン-フレーム)製法のボートはありますが、カヤックをさらに独特なもにしているのはその形態です。ご存知の通り、人が乗るところだけ穴が開いていているあの形です。フレームはハル(ボトム)側だけでなくデッキ面にもあり、人が乗るところ以外はデッキ全面スキンで覆い、高さが低いのに波を被ったり波に突っ込んでも船体内に浸水しない構造、冷たく荒れた海へ適応するために生まれた形態です。
材料・構造・形、全て極寒の地だからこその組み合わせで、この環境がこのユニークなボートを生み出したのだと思います。ダブルブレードのパドルも世界的には少数派ですが、この形態のボートは極北の地域以外では生まれていなかったと思います。
海上版ケンタウロス
カヤックに乗る人の服も海獣の皮でできていてカヤックと一体化していたため、カヤックに乗った人を初めて見たヨーロッパ人は、下半身が舟で上半身がヒトの生物と勘違いしたなどという話もあるようです。

カヤックの主な用途は海獣類の狩猟目的だったようですが、その後カヤックはヨーロッパに伝わり、スポーツやレジャー用として発展しました。そして、基本的な形は受け継ぎながらも製法と素材は大きく変化し、FRPコンポジットやポリエチレンのロトモールド製法が主流になりました。フレームがなく外皮自体が構造体となる製法です。スキン-オン-フレームの元々のカヤックの構造を脊椎動物と例えるなら、それはカニなど甲殻類のような構造といったところです。
そして、FRPコンポジットやポリエチレンのカヤックをシェルカヤックとでも呼べば良いとも思いますが、多数派に負けたような形とでも言いましょうか、主流となったFRPコンポジットやポリエチレンのカヤックと区別する上で、カヤック本来の姿であるスキン-オン-フレームのカヤックがその後にスキンカヤックと呼ばれるようになりました。
このような経緯を知らないと、フォールディングカヤックはたたむために考案された構造と勘違いする人もいるかもしれません。しかし、フォールディングカヤックは元々のカヤックの構造を受け継ぎ、フレームを分解できるようにしたカヤックです。言わばスキン-オン-分解できるフレームなので、組み立て分解のできるスキンカヤックです。
また、FRPコンポジットやポリエチレンのカヤックがカヤックの外形だけを受け継いだの対し、素材は流木と海獣の皮ではなく、木やアルミ合金のフレームと防水生地に変わりましたが、フォールディングカヤックは形だけでなく、構造的には元来のカヤックを踏襲していることになりますので、カヤックの正統派の進化系とも言えます。
そして、構造と形との間には密接な関係があり、外形というのは構造に適したものへと進化して行くのだと思います。本当はスキン-オン-フレームこそ、この形に最も適した構造なのではないかとも考えられます。
よって、スキンカヤックこそがカヤックと、構造や乗り心地に拘ってスキンカヤックに乗る人もいます。

逆に「ファルト(フォールディングカヤックのこと)嫌い」な人、カヤックはたたむ必要などないと言うような人もいます。少し本題と外れますがシットオントップカヤックに否定的な人もいます。
私は、乗ってみたら全く妥協ではなくフォールディングカヤックの乗り心地も気に入りはしましたが、スキンカヤックであることに拘ってフォールディングカヤックを選んでいるわけではありません。シェルカヤックにも良いのがあるので、FRPコンポジットやポリエチレンのカヤックを否定などしません。歴史や文化にも興味はありますが、使う道具はそれに捉われる必要もないと考えます。シットオントップカヤックもユニークなカヤックの進化系統の一つ程度と思うだけです。
好みは人それぞれ、自分の趣向で選ぶのは良いけど、他を否定するのは良いこととは思いません。一番大切なことは自分のやりたいことに合っているかどうか、そして、それができる性能を備えているかどうかだと思います。
私にとってはそれがフォールディングカヤックだったということです。
ファルトボート、インフレータブル…
日本ではフォールディングカヤックのことをファルトボートと呼ぶこともありますが、これはドイツ語(だったと思います)です。ドイツのフォールディングカヤックメーカーのクレッパーが老舗で、それに由来しているためと思います。
また、たためるカヤックにはインフレータブルやその他の方法のカヤックもあり、それらも含めてフォールディングカヤックとなるのかはわかりませんが、ここではフォールディングカヤック=「スキン-オン-分解できるフレーム」のカヤックとしました。
Delphina誕生の経緯
最初にお断りしておきます。この項目は結構長くて、必須の知識や情報ではありません。
斜め読みして余計な誤解をされても困ります。
お読みいたけるのであれば、興味のある方のみ、斜め読みせず、お時間のある時にじっくりお読みください。
CetusはカナダのFeathercraftというメーカーのフォールディングカヤックの専門店を20年以上続けてきました。そして、もちろん自分自身もそのカヤックをとても気に入って愛用するヘビーユーザーでした。
しかし、残念なことに2017年にFeathercraftは製造を中止してしまいました。だからと言って、代わりに妥協して何かを売ろうという気になどなりません。
一方、その数年前頃から本格派の長距離ツーリング用インフレータブルSUPボードが登場し、登場直後からいち早く目を付け、その可能性を見出していたCetusは、フォールディングカヤックで培ったノウハウを活かし、インフレータブルのツーリングボードを使った長距離の海の旅(フォールディングカヤックのような楽しみ方)に、本腰を入れて取り組み始めていました。
なので、これを機に全面的にSUP専門に切り替え、一時はカヤックから手を引くことも考えました。
しかし、やはりカヤックにはSUPとはまた違ったカヤックならではの魅力も多々あります。
そして、Feathercraftがなくなってしまったと言っても、自分の愛用するカヤックを販売していただけ、特定のメーカーの商品を販売する義務や特別な縛りがあったわけではありません。
やってきたことはフォールディングカヤックを使った海の旅の楽しみを伝える仕事です。これが本質であり、それを自分の愛用するFeathercraftの販売を通してやってきたまでです。
そう考えると、これを機にやり続けてきたことをやめるというのも理屈に合わないというか、無責任なのではと考えました。
カヤックガイドという商売(仕事)があります。そっちの方がカヤックを販売する仕事より、「海のプロフェッショナル」とか「海の旅の楽しみを伝える仕事」と捉えられるような風潮もあります。
カヤックを買っていただいた皆様と一緒にツーリングするのは楽しいことでもあり、またツーリングを通して伝えることも少なくないので、Cetusも近場のワンデイツーリング、特にフォールディングカヤックならではのワンウェイツーリングから、数日かけて廻る遠隔地のキャンプツーリングまで、ツアーは色々やってきました。
しかし、Cetusがカヤックに関わる仕事で重点を置いてやってきたことは、ツアーでお客さんをどこかに連れて行くことではありません。
それが何かと簡単に言えば、自分が味わってきたのと同じような楽しみ方をしてもらうこと、すなわち自分の力で自由に海を旅することです。
フィールドに案内することより、自分と同じような楽しみ方へと導くことが「海の旅の楽しみを伝える仕事」と考えてカヤックを販売し、一緒にパドリング(ツアー)もしてきたのです。
このように「海の旅の楽しみを伝える仕事」と言ってもスタンスや方向性が全く異なるので、ガイド業に鞍替えする選択肢も全くありませんでした。
当然ですが、自分の力で自由に海を旅するには、レンタルではなく自分のカヤックが必要です。となると、Feathercraftに代わる自分が納得の行くカヤックが必要になります。
最初は0からオリジナルのカヤックを作ることを考え、色々模索したり調べたりしました。
その結果判ったことは、Feathercraftと同じかそれ以上に満足の行くものを作ろうと思ったら、もの凄いエネルギーと私にとっては巨額の投資も必要となることでした。アイディアや情熱だけでなんとかなるものではありません。
そこで次に考えたのが既存のメーカーへの製作依頼です。
欧米のメーカー・ブランドなどは、名が売れるとブランドや会社自体が買収されたり、大きな企業の傘下に入ってしまうのはよくあることです。日本でも以前よりそうした傾向が高まりつつありますが、やはり欧米、特に北米はそれが顕著で、多くのアウトドア用品やカヌー・カヤックのメーカーも然りです。
北米のカヤックメーカーの殆どはガレージや裏庭で作ったような物が始まりで、昔は各々に個性やストーリーやポリシーがありました。しかし、現存するブランドの殆どは名前だけが残り、もう誰の作ったものかわからない、ハッキリ言ってしまうと個性のないつまらないものに成り下がってしまっています。
相手がこういったタイプのメーカーでは、人同士の付き合いでは済まなくなるので、どこの国のメーカーであろうとこの手は論外です。
また、大部分がメーカー毎に異なる独自のパーツを使って組み上げられているフォールディンカヤックの場合は、パーツの供給が途絶えてしまうことが致命的となります。
フォールディングカヤックは手の込んだ製作工程を経ているので、高価な商品です。それなのに修理が不能で長く使うことができなくなってしまうようでは、一番迷惑を被るのはユーザーです。継続力のあるメーカーでなければなりません。
Feathercraftは、大きな企業の傘下に入ったりブランドを売ったりせず、ポリシーを貫いたところまでは良かったのですが、どんなに良いものを作っていてもやめられてしまっては意味がありません。
Feathercraftを中核に据えていたCetusにとっては大きな痛手であり、正直言って腹も立ち(とどのつまりは経営の仕方の問題)ました。この二の舞を踏むわけには行きません。
製品の理想を追いかけるだけでなく、身売りせず、作っている人の顔が見えて、余計なビジネスマン(日本で言うネクタイを締めたサラリーマンのような意味ではなくて実業家のような意味)が介入せず、継続力のあるメーカーを選ばなければなりません。
物作りの技術には長けていても、実際にはカヤックに乗らないような人は、重点を置くポイントが全くズレたりしてしまうので、そういったメーカーもダメです。
こうしたことを踏まえて選んだカヤックメーカーがフジタカヌーでした。フジタさんとは旧知ですが、CetusはFeathercraftとの関係が深かったため、特別親しいお付き合いをしてきたわけでもなかったと言うより、どちらかと言えばライバル的な関係でした。
しかし、何故フジタカヌーを選んだかと言えば、世界的に見ても老舗となるフォールディングカヤックのメーカーで、Feathercraftよりずっと古いメーカーなのに存続し続けていること、そして、カヤックのことを深く知らないビジネスに専念しているような人が経営している会社ではなく、カヤックに乗る人がカヤックを作り、直接会社の運営もし続けているメーカーだからです。
同じ人がではなく、正確に言えば親子二代に渡ってということになりますが、2人ともカヤッカーであり、カヌー職人です。これは凄いことです。こんなカヤックメーカーなど他に見当たりません。
フジタカヌーを選んだのはこういった理由からですが、こちらが勝手に選んだだけなので交渉を受け入れてもらえるものか、全く確証などありませんでした。
しかし、ともかく直接会って話をしてみようと思い、初めて京都の山奥(失礼)にあるフジタカヌーを尋ねてみることにしました。
余談ですが、私は初めてでしたが、競技カヌーをやっていた私の妻は、学生時代ここでカヤックインストラクターのアルバイトをさせてもらっていました。
伺った目的をざっと説明すると、二代目は熱心に色々と詳しく説明してくれて、説明に誤魔化しや矛盾がなく、やってもらえるならフジタカヌーに自分のカヤックを作ってもらおうと決心が固まりました。
最初に工房にお邪魔し、相談に行った時は、既存のモデルとは全く別のモデルの製作を依頼することを考えていました。
しかし、その時工房で見かけたALPINA-1 450は見るからに乗りやすそうで扱いやすそうなカヤックでした。ALPINA-1 450の存在はもちろん知っていましたが、それまでFeathercraftにばかり乗っていたので、正直に白状するとあまり詳しいことは知りませんでした。
既存のモデルとは全く別のモデルを作ってもらうことより、何よりまずはしっかりフジタカヌーを使ってみなければ始まりません。暫くALPINA-1 450をお借りして試してみることにしました。
それまで最も多くの人にお薦めしていたカヤックは、Feathercraft WisperとKahunaで、自分自身もこの2つを最も多用していたので、この2つを基準に据えて考えることになります。
- Kahunaはこれぞスタンダードと言った感じの性質のカヤックです。
- Wisperは、僭越ながら私の意見を大きく取り入れてもらい、形やサイズ、ラダーを付けられない設定にするなど、ほぼ私の考えていたコンセプトに沿って誕生したカヤックです。
しかし、そんなWisperも艤装やその他の装備品、細部の作りなどの構造的な部分に関しては他のFeathercraftと特に変わったところはなく、その他細部の作りなどにも不満はあり、Kahuna・Wisperにも全て満足していたわけではありません。
ALPINA-1 450は、フレームの細部の作りなどに関してはFeathercraftで感じていた不満要素がかなり解消されていて、大変良い印象を受けました。
組み立て方はFeathercraftとは根本的に大きく違うため、どちらが組み立てやすいとかではなく、慣れるのに少し時間を要しました。あまりに長い期間の慣れがあるため、正直に言えば現在も個人的にはFeathercraftの組み立ての方が体に馴染んでしまっています。しかしこれは慣れの問題なので、最初からフジタカヌーの組み立てに慣れてしまった人には、逆にFeathercraftは非常に組み立てにくいと感じる人もいるのではないかと思います。
そして、初めて乗ったALPINA-1 450の乗り心地は、当然と言えば当然ですが、Kahuna・Wisperのどちらとも違うものでした。しかし、見た目の印象通り大変乗りやすく扱いやすいカヤックで、個性は違えど性能的にはKahuna・Wisperと同格と感じました。
そして、Kahuna・Wisperより良く言えばクセがない、悪く言えば個性の感じられない乗り心地で、例えばリジットのカヤックの乗り心地に慣れている人なども含め、こちらの方が多くの人が馴染みやすく感じるのではといった印象を受けました。
失礼ですが、正直言ってこんなに良いとは思っていなかったので、目から鱗の落ちるような思いでした。「FeathercraftのKahuna・Wisperに代わって活躍してくれるカヤックになり得る実力を十分備えたカヤック」が結論でした。
そして、0からオリジナルデザインのカヤックを作るとなると相応の初期投資も必要になり、コストがかかります。コストが上がって手の届きにくい商品になってしまうようなことも望んでいないことでした。
ならば、これまたKahuna・Wisper同様良くも悪くも艤装などに関しては凡庸なALPINA-1に、自分の経験を基にしたアイディアを盛り込み手を加えれば、理想とするカヤックにかなり近いものが作れるのではないかといった考えに至ったわけです。
以上がDelphinaの誕生の経緯です。
Delphinaはかなり自分の理想に近いカヤックに仕上がっていますが、まだ完璧ではありません。Delphinaの方がFeathercraftより良いと思っている部分は沢山ありますが、長年の使用で個人的に馴染んでしまっているせいもあり、Feathercraftの方が良かった思う部分もなくはありません。FeathercraftもDelphinaもパーフェクトではありません。
Delphinaはこれからも進化して行くカヤックです。
マイカヤックのススメ
シーカヤックを楽しむためには、大きく分けると以下の二つの方法があります。
- レンタルのカヤックでツアーに参加する
- 自分のカヤックを手に入れて自由に楽しむ
最初のカヤック体験はレンタルのカヤックでツアーに参加するのが一般的で、それは全く間違った始め方ではありません。
ツアーに参加すれば自分だけ(或いは自分と仲間だけ)では行けないようなところに行けたり、学ぶことなどもあり、それはそれで意義のあることです。
上の「Delphina誕生の経緯」にも書きましたが、カヤックを買っていただいた皆様と一緒にツーリングするのは私も楽しく、またツーリングを通して伝えることも少なくないので、近場のワンデイツーリング、特にフォールディングカヤックならではのワンウェイツーリングから、数日かけて廻る遠隔地のキャンプツーリングまでツアーも色々やってきました(過去形でなく、これからも続けますが)。
しかし、借り物の道具で人の後を着いて行くのと、自分の愛艇に乗って自分の力で行くのとでは、まるで次元の違う別物の体験になります。人の背中を追いかけるのではなく、自分のカヤックで漕ぎ出すと、多くの人が「同じ景色も違って見えた。」と言います。
最初は目と鼻の先の岩場まで漕いで行くだけでもアドレナリンが湧き出す大冒険になります。プロのガイドだって最初はそこから始めているわけです。
そして、物凄い緊張感の先には、大声で笑い出したくなるような底知れぬ開放感が待っています。レベルに応じてやれることをやっていれば、ずっとそんな新鮮で自由な気分を体現させ続けてくれるのがシーカヤックです。
私は「有名などこそこへ行った」よりこうした個人レベルの大冒険(身の丈に合わない無茶なことや無謀なことをするという意味ではありません)こそ価値ある体験と思います。
私がマイカヤックを勧める理由は、ガイド業ではなくカヤックの販売を軸にしているからではありません。ベクトルが逆です。
自分が味わってきたのと同じような楽しみ方をしてもらいたいからカヤックの販売をしています。
それは何かと言えば、自分の力で、できる範囲で自由に海を旅することです。
「自分の力」の意味は、体力や技術力のことだけではありません。経験を積み、気象や海について学んで身につけた知識のことであり、それらを総動員して技術や体力に応じた計画を立てること、そしてそれを実行に移すことです。
Folding Kayakの魅力
フォールディングカヤックとは、文字通りたためるカヤックのことです。たためば専用のバックパックに収めて運ぶことが出来ます。
これを住宅事情などを理由に選ぶ人もいます。もちろんそれも悪くはありません。しかし、Cetusが海でフォールディングカヤックを使うのは、それが理由ではありません。
- キャンプ道具を積んで何日も旅のできるようなカヤックが、車がなくても運ぶことができ、宅配便で送ることもできる。
- 飛行機・船・電車・バスなどを使って、何処へでも慣れ親しんだ自分のカヤックを持って行くことができる。
- 上陸地点でたたんでしまえば出艇したところへ戻る必要がなく、ワンウェイのパドリングトリップができる。
これで想像力が刺激されないようなら、楽しみ方は人それぞれですから無理にフォールディングカヤックを薦めようとも思いません。
しかし、私は押し入れや物置にカヤックしまうためではなく、行きたいところへバッグに収めたカヤックを持って行き、そこから漕ぎ出せることがそこはかとなく楽しく感じ、行き着いた先でまたカヤックをバッグに収め、帰りはカヤックを送ってしまい、身軽になって帰えれることがまた楽しく、こんなスタイルが最も好きなカヤックの遊び方で、それを楽しんできました。
想像力を仕舞い込まず、カヤックをバッグに収めて出かけましょう!
お問い合わせ。ご注文方法など

お問い合わせ
初めての方は、まずはこちらからメールでお問い合わせください。
- 既に当方のメーアドレスをご存知の方はフォームを利用せずに直接メールをお送りいただいて結構です。
- Lineからのお問い合わせはご遠慮ください。必ず普通のEメールでお願い致します。
ご注文方法
カスタムオーダーですので、在庫販売ではなく、全てご注文いただいてから製造します。
- デッキカラー、オプション、その他の仕様変更等をお伺いします。
- ご注文内容が確定しましたら、内金として7万円(銀行振込)お支払いいただきます。
- 内金をお支払いいただきましたら、メーカー(フジタカヌー )へ製造を発注いたします。
- 残金は、ご注文の品のお引き渡し時にお支払いいただきます。
- メーカーへ製造を発注後(内金お支払い後)にご注文のキャンセルされた場合は、キャンセル料として内金全額分(7万円)のキャンセル料を申し受けます。
- メーカーのフジタカヌー への直接のコンタクトは、間違いや混乱を招く原因となりますので、お控えください。
納期
メーカー(フジタカヌー )へ製造発注後、概ね2週間から1ヶ月以内にカヤックは完成しますが、工房側の受注状況によって納期は変動します。
「必ずいついつまでに」など、納期のお約束はできません。日程には余裕を持ってご注文くださいますようお願いいたします。
代金のお支払いとお引き渡し
商品のお引き渡し方法は、フィールドで組み立て方や扱い方などを説明し、必要な方にはパドリングなどのレクチャーもしながらお渡しするスタイルを基本としています。
代金のお支払い
内金を除いた残金は、お引き渡し前に銀行振込み、または当日現金またはクレジットカード、③の場合は商品発送前に銀行振込みまたはクレジットカードでお支払いください。
お引き渡し方法
お引き渡し方法は基本的に下記3通りです。
① 「房総半島南部の海岸または湖へお越しいただく」
- Cetusの拠点は房総半島南部の鴨川市ですが、外房の鴨川は波が高いことが多いので、場所は主に南房総市・鋸南町・館山市など内房の海岸となります。または君津市山中の亀山湖なども選べます。
- 組み立てや取扱いのご説明をした後、必要な方にはパドリングや出艇方法などのレクチャーをし、実際にショートツーリングにも出ます。講習費等は無料です。
② 「房総半島以外の地域へ出張してお渡し」
- 別途出張費を申し受けしますが、房総半島以外の地域へも出張いたします。金額はお問い合わせください。
- ①の場合と同様、組み立てや取扱いのご説明をした後、必要な方にはパドリングや出艇方法などのレクチャーをし、実際にショートツーリングにも出ます。
③ 「通販」
なるべくなら直接会ってご説明したいところですが、通販も致します。
- 送料は全国無料でお送りいたします。
- 説明書のみでは組み立てが上手く行かない人も、YouTubeでAlpinaの組み立て解説はいくつか見つかります。参考にしてください。
試乗
ご購入前に乗って確認したい方は試乗(現在Delphina Sのみ)も承ります。
開催場所
A. 房総半島南部内房側の海岸:鋸南町・南房総市・館山市辺り、または君津市山中の湖
- 場所は海の状況と天候に応じて選びます。
B. 上記A.以外
- ご要望があれば、別途出張費が必要になりますが、他の地域へも出向きます。料金はお問い合わせください。
日程
こちらで決めた日程ではなく、随時(予定が空いていれば)予約を承っています。
まずはご希望の日程をメールにてお知らせください。
料金
カヤックの経験のある方
- 1名:3,000円
- 時間は約2時間位
パドリング・乗り方などのレクチャーの必要な方(カヤック未経験またはほぼ未経験に近い方)
- 1名:8,000円
- 時間は約3時間位
お申し込み・ご予約・お問合せ
こちらのページのフォームからメールでお問い合わせください。