こちらの記事で紹介したTAHE OUTODOORSのインフレータブルカヤック、BREEZE FULL HP1の試乗艇が到着した(買ったわけではなく、TAHE OUTODOORSさんからの借り物です)ので、早速組み立ててみました。
早速組み立ててみた
箱から取り出して袋に入った状態の写真の次は、途中経過を飛ばしていきなり組み上がった後の写真になっていますが、組み立てはそれくらい簡単です。
組み立て方についてざっと説明しておくと、BREEZE FULL HPは左右の舷側とフロアが各々3つの独立したエアチャンバーで構成されていますので、フロア→右または左の順にポンプで空気を入れていけば、もう殆ど出来上がりです。
その後はシート・フットレスト・スケッグなどを取り付けるだけで何も難しいことはなく、コツのようなものも全く要りません。
組み立ては本当に簡単ですが、組み立てている様子のビデオも撮っておきましたので、そのうちYouTubeにアップします。
構造
組み上がった状態の長さは3.5m、幅85cm、最大積載量は人も含め150kgとなっています。
左右の舷側とフロアが各々3つの独立したエアチャンバーで構成されていると書きましたが、BREEZE FULL HPのエアチャンバーは浮き輪のようなチューブではなく、SUPのインフレータブルボードのようなドロップステッチ素材のエアチャンバーでできていますので、舷側がダッキーのように厚くなってしまわず、非常に剛性が高いのが特徴です。
むしろ大抵のフレームの入ったフォールディングカヤックより硬いような感じです。
推奨の空気圧は8PSIです。
SUPのインフレータブルボードの約半分の圧力しか空気を入れないで済んでしまうのですが、むしろもう少し緩くても十分なくらいです。
そして、手動で空気を入れてもインフレータブルSUPほどの労力は要りません。これも大きな魅力です。
インフレータブルSUPより数倍楽なので、基本的に電動ポンプなしでOKと思いました。
バウとスターン
バウとスターンは下の写真のような感じです。
ポリエチレンか何かのガッチリとしたプラスチックでできています。
水を切り分けるデザインになっているだけでなく、かなり頑丈にできていますので、正面や後ろから岩などにぶつかってもパンクする心配は極めて低そうです。
スターンには溜まった水を排出するためのドレーンコックも付いています。
荷物の積載
全長は3.5mと小柄な方ですが、荷物はかなりの量を積めます(最大積載量は人も含め150kg)。
スターンに当店オリジナルのCorn Dry Bag(現在在庫を切らしていますが、近日中に発注する予定です)を積んでみたところ、2本入りそうな余裕がありました。
バウには倉庫から多分30年以上前の円錐形の浮力体を入れてみました。
安全のためという意味ではなく、荷物を積まないのであれば、こうして浮力体を詰めておくと水の溜まる量を抑えられて良いと思います。
シートバックには取り外し可能なジッパー開閉式の小物入れも付いています。
結構物が入りそうで便利ですが、このタイプのジッパーは真水でよく洗ってシリコンなどをスプレーしておかないとすぐに固着します。
また、金具類も真鍮やステンレスではないので、手入れを怠ると腐食してしまいそうなので、その点も注意したほうが良いと思います。
※ その後実際に乗った後に洗っているときによく見たら、シート用の金具はステンレスにアップグレード(フットレストの金具はユニクロメッキか何かのようです)されていました。
ボトム
ボトムはこんな感じです。
PVC(とはどこにも書いていないようだけど多分)の丈夫な生地でできていますので、そう簡単に擦り切れてしまうことはなさそうです。
取り外し式のスケッグが付いる(付けなくても乗れ、代わりに溝を埋めるスペーサーのような物も付属しています)ので、追い風や追い波でのテールの横流れ、斜め向かい風でバウが風上を向いてしまうのを防ぎます。
しかし、大きさを測ったところ、高さが24.5cm(10インチ近く)もありましたが、カヤックのスケッグはこんなに大きくなくても十分効きます。
自分のだったら、私は黄色い線の辺りまでカットしてしまうと思います。
釣りに良さそう
床が平らなので道具類を広げやすく(普通のポリエチレンのシットオントップカヤックの床は凸凹している部分が多い)、またSUPと違って物を落としてしまう心配も少ないので、釣りに大変使いやすそうです。
ロッドの流失防止には、簡単に着け外しのできるパドホルをパドルではなくロッドに(竿を操作している最中はパドルに)付けておくと良さそうです。
しかし、フックや鯛のような固く鋭いヒレには注意が必要です。その対策についても現在思案中なので、これから近くのカインズに行ってきます。
実際に乗ったらまたレポートします
今日は着いてすぐで乗る時間がありませんでしたが、明日か明後日乗ってみる予定です。
実際に乗ってみたらまたレポートしますので、この続きもご期待ください。
しかし、只今セール価格になっていますので、こちらの記事をまだお読みいただいていない方は、その前にチェックしておいてください。
試乗承ります
実物を見てみたい、乗ってみたい方は試乗も承りますので、メールでお問いわせください。
但しTAHE OUTODOORSさんからの借り物ですので、いつまでもあるわけではありません。
試乗をご希望の方はお早めにご連絡ください。
追記(24年10月)
BREEZE HP1の試乗艇は返却してしまいましたので、現在HP1の試乗を承ることはできませんが、BREEZE HP3は当店で所有していますので、BREEZE HP3はいつでも試乗可能(予約は必要です)です。